手洗い、うがいは小さい頃から習慣づけておきたい!でも一人でやってくれない。原因は…高さかも?
皆さんが何気なく使っている家具や水回り用品。
お子さんの立場に立って見たとき、利用しやすい高さになっていますか?
小さな子どもに、高さが合わないものを無理に使わせようとすると、思わぬ事故に繋がる危険があります。
今回は、その中でも転倒や転落を招きやすい洗面台を取り上げたいと思います。
目次
使いにくければ、やりたがらない。子どもの目で見ることも大事!
家具の高さは、そのほとんどが大人向けの高さで作られていますよね。
子どもが勝手に触ると危険な物がある場所はいいとしても、部屋の電気スイッチ、ドアノブ、タンスの引き出しなど、利用させたい物まで高い位置にあると、わざわざ大人が側に付いていなければならなくなるので何かと不便です。
台所にしても、お手伝いをさせにくい環境になっていることが多いですね。
洗面台もその例外では無く、子どもの身長では蛇口に手が届かない、背伸びをしてふらつきながらでないと洗えないなど、手を洗うのでさえ大変な場合もあります。
もちろん踏み台を使えば解決するわけですが、手洗いの重要性を今ひとつわかっていないお子さんでは、踏み台を用意する手間を面倒くさがって、手洗いをないがしろにしてしまう事もあります。
また、洗い立ての手で踏み台をベタベタ触るのは、衛生上好ましくないものです。
注意!無理をさせるのは、危険を招くことに繋がります。
大人にとって使いやすい洗面台の高さは、小さな子どもにとって大きなマイナス要因となりかねません。
上記であげた衛生上の問題もありますが、他にも小さなお子さんの場合には、踏み台から転倒したり、高い洗面台によじ登ったりと安全面にも不安が見られます。
また、高さの問題だけでは無く、つまみをひねるタイプの蛇口だと、小さな子どもの力ではうまく閉められない事も多いです。
つまみが届きにくい高さにあると、なおさら閉めにくいのでしょう。
更に、踏み台を用いる際は、洗面台との高さの差に気を付ける必要があります。
小学校に入る前の子どもでは頭が重いため、縁がへその高さより下に来てしまうと、前回りをするようにボウルの中に落ちてしまう事もあるので、注意が必要です。
子どもの衛生・安全を考えたとき、ベストな選択は?
大人向けの一般的な洗面台の高さは、75センチより上になるのが普通です。
一方、小学一年生(約110センチ)が使いやすい高さは65センチぐらいで、幼児でも快適に使える高さとなると公共交通機関の基準で55センチほどです。
大人と子どもが同じ高さの洗面台を使うのは、難しいことがよくわかりますね。
この問題をどう解決するかですが、踏み台もいいですが危険も多く潜んでいますから、出来れば安全な方法を取りたいところです。
そんなときはいっそ、子供用の洗面台を別に据え付けるというのはどうでしょうか?
洗面台だけでなく周りの安全性に配慮したものや、大人と共有できるように高さを簡単に調整できるものなど、現在では各メーカーで様々な特長を持った子供用洗面台が販売されています。
暖かい日が続くと子どもの外遊びが多くなり、食中毒が発生しやすくなります。
出来ればその前に小さなお子さんの手洗いの習慣を付けさせたいところですね。